「住まい」というものを考えたとき、人それぞれ「住まい」に対する考えや望むものは千差万別です。
住まいを必要最低限の雨風をしのぐためだけの箱として考える人や、地震、津波など大災害でも壊れないシェルター的役割であればそれでいいという人。住まいを単なる箱としてではなく、日々生活していくための、ゆとりの場や社交の場と考える人。またその中でも機能的であれされすれば、外観やデザインにこだわらない人もいるだろうし、外観はもちろん椅子やテーブルなどの家具や、細部のディテールにまでこだわりたい人。どうしても、一戸建てがいいという人もいれば、土地もないし、マンションで充分という人もいるでしょう。
家を新しく建てたい、もしくはリノベーションしたいと考える人のそういった様々な思い入れに対して、より良い方向性・プラン・デザインなどを専門的立場からアドバイスし、良いものを一緒になって創り上げていくことが、我々建築設計に携わっている者の使命だと常日頃から考えています。
勝又設計建設では、あらゆるジャンルの建物に対応できるスタンスを常にとりながら「四季を感じることのできる家」というのを一つのテーマとして設計活動を行っています。昨今の住宅事情では、一昔前と違い、広い敷地に平屋で、庭を持って、などということはなかなかできないのが現状です。
室内に目を向けてみても、今は大体どの部屋にもエアコンなどの空調設備が備え付けられ、夏でも冬でも快適な温度に保たれて、室内の気温差が一年を通してあまり変わらず肌に直接四季を感じることもなかなかできなくなってしまいました。一年を通して快適な温度で過ごせるのだからそれはそれで素晴らしいことなのかもしれません。
でもそれだけだとちょっと寂しい気がします。何か作られた「快適さ」に感じられてしまい、現実問題完璧な作られた「快適さ」を求めるとなるとコストもかかります。
我々は四季をカラダに感じつつ、なるべくコストをかけずにできるだけ自然の「光」や「風」や「緑」を積極的に家の中に取り入れ、夏は涼しく冬は暖かいそんな生活空間を提案していけたらと考えます。
「光」
光といってもいろいろな光があります。太陽からの自然光、食卓には食卓にあった光。柔らかな光が欲しい時の間接照明。空間を演出するためのスポットライトのような光から光を暖房器具をなるべく使わないような明暗としての使われ方ではなく暖としての光の取り入れ方等。我々は「光」にいろいろな意味を持たせるような建築をめざします。
「風」
我々は風を考えるとき、「風の通り道」を間取りにどう組み込んでいくかを重視します。
また「風」は空間にアクセントをつけてくれると同時に「涼」を運んできてくれます。自然のクーラーをうまく使わない手はありません。逆に風は住宅にとって脅威になる場合もあります。建物一体の暴風計画とすることで、またそこに空間ができリズムが生まれます。
「緑」
緑といっても、ただやみくもに空いた庭に植えるということではありません。
都市部などの狭小敷地では、そのようなスペースさえとることが難しいのが現状です。
我々は「ヤマボウシ」という樹木を頻繁に用います。それはこの「ヤマボウシ」が一年を通して楽しむことができ、四季を身近に感じることができる木だからです。春から夏にかけて白い花が咲き、夏は緑を、秋には紅葉と果実を冬には株立ちの厳かな樹形を楽しむことが出来ます。
「ヤマボウシ」に限らず落葉樹や常緑樹を一本だけでも、ここぞという場所に配置することにより、様々な演出、各部屋から見えるいろんな角度からの景色を期待します。
「光」「風」「緑」の3要素がうまく調和されできた先にあるもの。それが<K-DECO/STYLE>勝又設計建設の掲げる理想の住空間がそこにあります。
他に同じ物のないオンリーワンの住まいをお考えでしたら手を差し伸べることができると確信しています。